66.武佐宿 (滋賀県近江八幡市) 近江鉄道武佐駅より徒歩3分

 

 

武佐宿町並み    F4

 

宿場東の町並みです。このように古い家は点在しますが片側に2、3軒並ぶだけ、両側に連なる町並みはありません。武佐宿に唯一残る旧旅籠中村屋は、建物は無く看板だけが立っていました。後で調べたら1年前に失火で全焼したそうです。中村屋の火事の影響なのか隣家の剥がれかけた板壁が何ともいえない色合いです。非常に美しいと感じました。現在の拙い画力ではとても表現できませんが。

 

 

八幡堀1     F4

 

近江路守山、草津、大津の3宿場と京都三条大橋を巡った折り、ついでに近江八幡と坂本も訪ねました。左は八幡堀では定番のスケッチポイントです。この日も八幡掘周辺で写生する人を何人も見かけました。白壁の土蔵、石垣、豊富な樹々、小さな橋、観覧船、周りの影を映す水路など、八幡堀はどこを描いても絵になる非常に贅沢なところです。落葉樹は僅かに紅葉していましたが、桜や花菖蒲が咲く頃も良いでしょうね。機会があればまた来たいと思いました。なお近江八幡は同市内の武佐宿に含めました。

 

 

八幡掘2    F4

 

上の絵の後方、水路が直角に曲がるあたりに、八幡掘の観光船が係留されていました。白壁の土蔵は瓦ミュージアムです。館内の見学はしませんでしたが、漆喰壁に瓦を貼り付けたり、通路にも瓦を埋め込んで周囲は瓦三昧でした。。資料によると豊臣秀次が八幡山城を築くため安土から瓦職人を移住させたのが八幡瓦の始まりだそうです。全盛期には掘に沿って15軒の瓦製造所があったそうです。八幡掘は琵琶湖の各港への瓦の運搬路でもあったのでしょう。

67.守山宿 (滋賀県守山市)  JR琵琶湖線守山駅より徒歩5分

 

 

守山町並み    18X26cm

 

守山宿は東から加宿(吉身)、本宿(守山)、今宿(今宿)の三つの宿の総称です。上は吉見の町並みです。この一角だけ旧街道の面影を感じました。今宿にも僅かですが土蔵造りの商家が残っていました。

 

 

東門院山門      F10

 

街道に面した東門院の仁王門です。東門院は守山寺といい、守山の地名にもなりました。延暦寺は東西南北の地に門を構え、東門院は比叡山の東門として山を守るため建立されたそうです。山門に赤い提灯が下がるのは東京の浅草寺に似ていますが、この寺のほうが古そうです。