47.大湫宿 (岐阜県瑞浪市)  JR中央本線釜戸駅よりタクシー10分

 

 

大湫(おおくて)宿町並み   F4

 

大湫宿の町並みです。大湫宿、細久手宿は公共交通の大変不便なところです。コミュニティーバスが朝晩しかないので、どちらも最寄り駅からタクシー利用になります。大湫宿は中央本線釜戸駅から4kmほど北に位置し、随所に宿場らしい面影が残る山間の静かな町でした。この絵の前方左、神明神社境内に樹齢1300年の大杉がありました。高台にある観音堂からの眺めなど、小さい宿場ですが見所が多いと思いました。

観音堂より    F4

 

宿場西のはずれに高札場跡があり、その脇の細い石段を上がると観音堂があります。右は観音堂境内から見た北東の町並みです。低い位置ですが、木曽路では見られなかった「甍の波」がありました。このあたりから街道は大きく西に曲がりやがて宿場を出ます。この日朝から怪しかった空模様が観音堂を出る頃にはポツリポツリと降り出しました。釜戸駅から大湫まで乗った同じタクシーを再び呼んで細久手まで行くことにしたものの、細久手に着くまでに本降りになりました。細久手では運転手さんに傘を差してもらいながら写真を撮るのがやっと。めぼしい遺構は旧旅籠大黒屋くらいだったので諦めもつきました。結局瑞浪駅までタクシーで行くことになり、非常に高い写真になってしまいました。

 

 

旧大湫小学校    F4

 

東の枡形(鍵の手)の高台にある旧大湫小学校です。この日乗ったタクシーの運転手さんに聞いたところ、約4km離れた釜戸小学校と統合し今は廃校になっているそうです。生徒の居なくなった校舎の裏には屋根より高い桜の大木が満開でした。地元の人々が手入れをしているのか校庭も綺麗に清掃されていました。大湫宿の本陣はこの校庭にあったそうですが、今は校門の傍に皇女和宮の歌碑だけがありました。

48.細久手宿 (岐阜県瑞浪市)  JR中央本線瑞浪駅よりタクシー約15分

 

 

細久手宿町並み    F4

 

細久手宿の町並みです。細久手は田園の中の小さな宿場です。街道沿いに建物は疎らで、大湫のように古い建物が連なる町並みは見られませんでした。この絵の手前右が大黒屋旅館です。尾張藩指定の旧旅籠ですが、今も江戸時代の建物を維持しながら営業しています。瑞浪駅から10km余り離れていますが、中山道を歩く人達に人気の宿だそうです。巨大な本ウダツを持ち、二階の高さが一階の半分しかない旧い様式だそうです。雨に降られたので写真だけ撮って早々に瑞浪駅に向いました。

49.御嵩宿 (岐阜県可児郡御嵩町)  名鉄広見線御嵩駅より徒歩1分

 

 

御嵩宿路地    F4

 

10年前の資料によると御嵩宿は「本陣から東に連子格子の家並みがよく残る」とありました。それだけに今回訪ねた7宿場の中では最も期待していたのですが、10年間で状況は変わってしまったようです。旅籠跡と思われる建物は2、3軒連なってはいますが続きません。近年地元では灯籠を置くなど修景にも力を入れ始めたそうですが・・・。宿場中ほどに、大きな木の下に小さな祠のある横道がありました。このアングルでは祠は木の陰になって見えませんが、何処にでもありそうなこの景色が気に入りました。