14.板鼻宿 (群馬県安中市)   JR信越本線安中駅より徒歩25分

 

 

板鼻1     F4

 

旧中山道板鼻宿はJR信越本線安中駅から東へ約2km。街道裏を流れる板鼻堰用水沿いに鄙びた街の風情を感じました。左は旧中山道と板鼻堰用水がぶつかるところからの景色です。用水沿いの道を下って、中山道をこの場所まで一巡りしてみましたが、「てうちん屋(花屋)」など古い商家が散見されるものの連なる街並は残っていません。

 

 

板鼻2     F4

 

このあたりから後方へ中山道と用水に挟まれた家がずっと連なっています。左の家の前は中山道、用水を裏庭に引き込み鯉の養殖をしているようです。どの家も池に水を引いたり、生活が用水と密接に係わっていることがわかります。11月中旬でしたが用水脇の細道は紅葉に彩られ心地よい散歩道でした。

 

 

 

板鼻3    F4

 

板鼻堰用水沿いに残る廃屋です。用水に繋がる池に面して長い欄干が見えます。旅籠だったのでしょうか。硝子戸も古いデザインです。OKサンド紙にセピアインクとセピア絵の具で描きました。

15.安中宿(群馬県安中市)   JR信越本線安中駅より徒歩30分

 

 

旧中山道街並    F4

 

安中市街は古い建物の連なる街並ではありませんが、昔の面影を残す古い商家がぽつぽつと残っています。ここは安中宿の坂上の街並。西に向かって坂を昇りきったあたりが逆光に映えて美しかったです。安中市街の中心部は碓氷川と九十九川に挟まれた丘陵地で、山上は城下町の面影を残す閑静な住宅街です。坂道が多いのでゆっくり探訪してみたい町でした。

 

 

東邦亜鉛     F6

 

安中駅と東邦亜鉛安中精錬所です。山の斜面を埋め尽くすように建物やパイプラインが這い上がる光景に異様な美しさを感じました。かつて安中鉱害事件の元凶として騒がれたことを思い出したからかもしれません。安中駅に戻ってから電車の発車時間まで間があるので、駅前の歩道橋の上から万年筆で走り描きしました。

16.松井田宿(群馬県安中市)   JR信越本線松井田駅より徒歩20分

 

 

五料の村里     F4

 

五料の茶屋本陣から松井田駅へ中山道を戻る途中の景色です。取りとめのない風景ですが、早春の長閑な村里に郷愁を感じました。前方に伸びるのは中山道から碓氷川へ向かって緩やかに下る小道です。中山道を離れて碓氷川まで行ってみたいなと思いましたが、天気予報は午後から雨とのこと、写真だけ撮って先を急ぐことにしました。 

 

 

五料茶屋本陣跡    F2

 

五料の茶屋本陣は本家(お西)と分家(お東)が並ぶ立派な建物です。これが茶屋?と思うくらいですが、大名、公家、高僧などが利用したそうです。右はは妙義山を借景にしたという「お西」の前庭の一部と冠木門です。その昔参勤交代の大名などは、これと同じ景色を眺めながら休憩したり碓氷関所も近いので身支度を整えたのだろうと想像しました。