3.浦和宿(埼玉県さいたま市) JR浦和駅より徒歩5分

 

 

 

玉蔵院門前通り     F4

 

旧中山道浦和宿の中ほどにある玉蔵院参道です。中山道に面して「門前通り」の石柱が立っていますが、山門まで50mくらいでしょうか。参道両側の商店や居酒屋の看板が賑やかです。玉蔵院は真言宗の古刹です。境内のシダレザクラが咲く頃には大勢の人が訪れます。

 

調神社    27X39cm

 

玉蔵院から中山道を南へ700mほど行くと街道に面して調神社があります。地元では調の宮(つきのみや)神社と呼ばれています。神社には鳥居がありません。高い石柱の門があるだけですが、これも寄進によるもので古い時代のものではなさそうです。この神社は古くは朝廷への御調物(みつぎもの)を集めるところであったため、その搬入出の妨げにならないよう鳥居を取り払ったのだそうです。また入口には狛犬ではなくウサギの像が左右一対並んでいます。調(つき)が月に通じるところからウサギになったとか。子ウサギをつれた狛ウサギ?の頭は参詣者の手で撫でられツルツルになっています。1月中旬でしたが垂れ幕や石段を隠す板床など初詣の賑わいの跡が残っていました。

4.大宮宿(埼玉県さいたま市)  JR大宮駅より徒歩2分

 

 

氷川参道1    F4

 

氷川神社参道の第三鳥居(最終鳥居)近くの景色です。さながら武家屋敷のような門や塀は代々氷川神社の神官を務める東角井家です。母屋は建替えられ塀と門だけ残されています。古い建物の一部は近くの盆栽町に移され、市コミュニティー施設「盆栽四季の家」として利用されています。

 

 

氷川参道2    6F

 

 

 

紅葉真っ盛りの氷川参道です。旧中山道に面した一の鳥居から氷川神社までケヤキや椎の木などの混生並木が約2km続きます。氷川参道は旧中山道より以前の古中山道で、江戸時代に旅人が増えたため、現在の一の鳥居から土手町までの真っ直ぐな新道を作り、これを中山道としたそうです。大宮は中山道の宿場町ですが、氷川神社の門前町でもありました。しかし、現在の大宮には氷川神社界隈のほかには昔の面影は殆ど残っておりません。中山道に隣接して鉄道駅が作られた町は、交通が発展するにつれて昔ながらの街道の面影がどんどん失われていったようです。大宮もその例外ではありませんでした。

5.上尾宿埼玉県上尾市)  JR高崎線上尾駅前

 

          

 

氷川鍬神社     F4

 

上尾駅前の旧中山道に面する氷川鍬神社の正面です。上尾宿総鎮守の看板が見えます。神社の御神体は鍬2丁だそうです。上尾宿には鍬や鋤を作る職人が多く住み着き、近隣から上尾に農機具を買い求めにくるほどであったとか。「お鍬さま」信仰が盛んになった由縁です。この氷川鍬神社のほかに宿場の面影を残すものが見当たらないのは寂しい限りです。