54.河渡宿 (岐阜県岐阜市) JR東海道本線穂積駅より徒歩20分

                   JR岐阜駅前から岐阜バス美江寺穂積線「巣南庁舎行き」にて河渡下車徒歩5分

 

 

河渡宿町並み   F4

 

河渡宿には長良川の渡船場がありました。この絵の正面が長良川の堤防です。現在はこの一角だけ旧い民家が残っていました。窓などはすでに新建材に変わっています。宿内は街道沿いの家だけが高い場所に立ち、その裏の家の土地は低くなっています。資料によると、文化12年(1815)長良川などの大洪水の後、代官松下内匠が3年をかけて5尺余り盛土し、家屋も含めて宿場全体を復旧したそうです。代官に感謝した河渡宿の人たちは後に松下神社を建て、その功績を称えました。先の空襲で神社も焼失し、今はこの絵の左前方に小さな祠があるだけでした。

55.美江寺宿(岐阜県瑞穂市) 樽見鉄道美江寺駅より徒歩1分

                       JR岐阜駅前から岐阜バス美江寺穂積線「巣南庁舎行き」にて美江寺下車

 

 

美江寺宿町並み     F4

 

美江寺宿の中心部です。袖ウダツのある商家が数軒連なっていました。宿内にはこの一角だけでなく連子格子のある家も数軒点在し、旧街道の雰囲気が感じられました。明治の濃尾地震の震源に近かったため、宿場は全壊し、旧い家もその後に建てられたものだそうです。この絵の後方にある小さな美江神社が昔の美江寺跡だそうです。霊験あらたかな大寺でしたが、斉藤道三が本尊を稲葉山城下へ移し、その後廃寺になって地名だけが残ったのだそうです。

 

 

 

犀川畔の柿畑    F4

 

宿内を流れる犀川に架かる橋上からの景色です。右側の川岸は一面の柿畑です。美江寺周辺は柿畑が多く特産は富有柿です。中山道沿いに富有柿発祥の地の碑がありました。街道沿いの民家に重厚な邸宅が多いのは柿で富を成したのでしょうか。

56.赤坂宿 (岐阜県大垣市) JR東海道本線美濃赤坂駅より徒歩5分

                   JR大垣駅前より名阪近鉄バスにて赤坂港下車

 

 

赤坂宿町並み    F4

 

赤坂宿の中ほど、四ッ辻からJR美濃赤坂駅へ向かう道です。四ッ辻周辺には古い蔵や家並みが残っていました。この絵の右の建物は旧脇本陣跡(榎屋旅館として営業中)です。赤坂宿は杭瀬川の川湊として発展しました。

 

 

赤坂湊跡    18X26cm

 

杭瀬川(元揖斐川本流)の赤坂湊跡です。橋詰に河港の灯台でもあった大きな常夜灯があります。現在は小公園として整備され保存されています。往時の杭瀬川はもっと川幅が広く、宿場北の金生山から産出する石灰岩の重要な流通ルートだったそうです。