佃運河1(東京都中央区)   F4

 

佃島へは何度か来たことがありますが、運河沿いの景色はあまり変わっていません。左は運河に架かる赤い橋(佃小橋)の上からの眺めです。黄色い遊漁船は何時もここに係留しています。手前の桟橋などはかなり痛んでいます。佃運河や子安運河は満潮時のほうが岸辺が水に隠れて綺麗です。また船影も澄んだ海面に揺らぎ魅力的ですが、この日は生憎引き潮のべた凪ぎでした。8月始めに住吉神社の例大祭があるため、運河の周りにはテント小屋などの設営工事が進んでいました。

 

 

 

 

 

佃運河2      F4

 

佃公園から運河奥を見た景色。赤い橋が佃小橋です。このアングルでは前にも何度か描いたことがあります。右側の船宿や銭湯のあるマンション、船溜まりに舫う数艘の漁船など10年ほど前に描いた絵と比べても殆ど変わっていません。黄色い乗合い釣船の手前に屋形船が係留していないだけです。赤い提灯の屋形舟がいない分何となく寂しくなった気がします。しかし、佃運河の周りは、ハゼを釣る人や住吉神社の夏祭りの準備をする人たちで大変賑やかでした。右の絵も釣り人の頭越しに撮った写真から描いたものです。

 

 

柳橋(東京都台東区)  F4

 

柳橋は神田川の最下流、隅田川との合流点に架かる橋です。柳橋から神田川の上流数百メートルにかけて両岸(特に左岸)に船宿が並んでいます。道路際から川面に張り出すように小屋が建っており、それぞれの小屋には桟橋に降りる階段があります。漁船が描けないかと期待してきたのですが屋形舟ばかりでした。川岸には船を繋ぐための杭が林立し、鄙びた船宿と屋形船も面白いなと思いました。このあたりはJR総武本線浅草橋駅前でもあり、神田川の両岸は見渡す限りのビル街でした。

 

 

月島運河1(東京都中央区) F4

 

月島運河(月島川)に係留しているヨットとタグボートです。何となく物足りないなと感じながらヨットを描き、マストに主帆を畳んだブームがないことに気づきました。ブームのないヨットはどこか締まりがないですね。月島川へは初めてでしたが時期が悪く川面や船がビルの日陰になって昼間でも暗いのにはがっかりしました。東よりのこのあたりは対岸の建物が低いため比較的明るく、白いヨットと濃紺のタグボートのコントラストが面白いなと思いました。

 

 

 

月島運河2    F4

 

小型タグボートの繋留所です。タグボートは好きなモチーフの一つです。舳先や舷側に取付けたタイヤに興味を引かれるのかも知れません。タグボートは小さい船体なのに物凄い馬力のエンジンを搭載しているそうです。団平船を曳航したり、小回りのきかない巨大船を押したり曳いたりして離着岸を手助けするためです。チャンスがあれば団平船を引いて荒川や隅田川を走っているタグボートを描いてみたいものです。