薄香漁港1(長崎県平戸市 F4

 

薄香漁港への車道からの眺めです。映画では高倉健演じる主人公が亡くなった奥様の遺骨を持って初めて薄香を訪ねた時に確かこのシーンがありました。私自身も薄香出身の今は亡き知人から生前に戴いた文庫本「あなたへ」を読んでから、ずっと一度訪ねてみたいなと思っていました。ようやく念願適いこの景色を前にした時、久しぶりに田舎に帰ったような懐かしい気持になりました。

 

 

 

 

薄香漁港2     F4

 

薄香漁港の一景です。高倉健最後の主演映画「あなたへ」の舞台にもなり多くのファンが訪れたそうです。今はロケのセットも撤去され元の静かな漁港に戻っていました。

 

 

薄香漁港3    F4

 

薄香漁港の東岸です。山裾に連なる旧い日本家屋とその前に舫う漁船が昔ながらの漁村の風情を感じさせます。映画「あなたへ」のロケ舞台となった濱崎食堂は、この絵の左端の白壁の土蔵から数えて右へ3軒目の家でしたが、今は元の民家に戻っています。現実の薄香には食堂は1軒もないのだそうです。

 

 

薄香町並み1    F4

 

薄香漁港中心部の町並みです。映画では、高倉健演じる主人公が初めて訪れた薄香の町を散策したのは確かこの道です。奥様の遺言により奥様の故郷の海に散骨するため、はるばる富山からマイカーで薄香を訪ねます。

 

 

 

薄香町並み2    F4

 

映画のロケセットのうち唯一残る富永写真館とその前の町並みです。薄香町並み1と同じ通りです。映画では主人公が、亡き妻の幼い頃の写真を空き家となった富永写真館の出窓で発見し、写真に向かって「ありがとう」と呟くシーンが感動的でした。森沢明夫の小説「あなたへ」は、濱崎食堂の母娘や散骨を依頼する大浦老人とのやりとりなどは詳しく書かれていますが、何故か富永写真館のシーンはありません。ちなみに小説は映画を原案に創作されたものですが、脚本家と小説家の感性の違いが感じられ面白いと思いました。

 

 

 

平戸港     F4

 

平戸港の突堤から山上の聖フランシス・ザビエル記念教会を望む景色です。天主堂の直下には仏教寺院も軒を連ねる平戸らしい風景です。ザビエル天主堂は近くで観るよりもこうして遠くから仰ぎ見るほうが良いなと思いました。

 

相浦港(長崎県佐世保市) F4

 

九十九島の黒島へのフェリー乗り場から見た相浦港の一景です。小高い山上に相浦教会がありました。規模も風情も異なりますが、平戸港から聖フランシス・ザビエル教会を仰ぎ見る景色のようです。相浦港は明治以降昭和30年代まで石炭積み出しで栄えた港です。松浦鉄道西九州線の前身、佐世保鉄道は北松炭田から相浦港へ石炭輸送のため建設されたそうです。今は静かな漁港です。

 

 

佐世保重工    F4

 

佐世保港の最奥北端に位置する佐世保重工です。林立する色・形の異なるクレーン群が面白いと思いました。軍港佐世保らしい艦船も停泊しています。相浦港から佐世保駅へ向かうバスの車窓から見た景色が気になりタクシーを拾って戻りました。工場の全貌を眺めることは出来ませんでしたが、ドックの数も多くかなり大きい造船所でした。