川越蔵通り1(川越市) F4
彼岸の墓参りに行ったついでに川越に立ち寄り、久しぶりに川越蔵通りを散策しました。くらづくり最中などで有名な老舗菓子店「くらづくり本舗」本店です。川越特有の黒漆喰壁の蔵造り商家です。鬼瓦につけた髭のような装飾は「火伏せ」のおまじないだそうです。背後の建物は旧第八十五銀行本店、現在の埼玉りそな銀行川越支店です(国の登録有形文化財)。どちらも貴重な建造物ですが和洋のコントラストが面白いなと思いました。
川越蔵通り2 F8
川越一番街の中心部、やまわ陶器店前です。重厚な黒漆喰壁の蔵造り商家が3軒並ぶ川越の定番風景です。第18回(2012年)彩の国を描く会作品展に出品した1枚です。埼玉県内の風景風物というテーマの他は全て自由です。そのため画題も埼玉全県に及び、画材も実に多種多様です。毎年のことですが、独特の描法による力作・労作が多く大変刺激を受けます。右は月並みですが毛筆万年筆にいか墨インク、水彩です。紙はアルシュ細目、サイズの割りに細かく描きすぎたようです。
川越街かど F10
川越蔵通りでの一こまです。和服の女性はこれからどこへ、稽古ごとそれとも仕事?右の建物はやまわ陶器店です。先年NHK朝ドラのロケにも使われました。
川越時の鐘 10F
ウイークデイなのに蔵通りは人出が多く、ここ鐘つき通りも絶え間なく人と車が行き交います。商店の看板の陰に椅子を据えて下書きだけしましたが、車がすぐそばをかすめるように走って行くので、落ち着いて描けませんでした。久しぶりにパステル黒を使ってみました。
亀屋本店 F8
蔵通りの老舗菓子店「亀屋」です。黒漆喰壁の袖蔵を持つ蔵造り商家として多くの画家のモチーフともなりました。川越に土蔵造りの商家が多いのはやはり防火のためと思われますが、何故白い漆喰壁をわざわざ黒くするのか良く分りません。黒いのは松脂の煤だそうですが、壁が長持ちするとか、汚れが目立たないとか理由があるはずです。もともとは江戸の商家を真似たそうですが、川越が小江戸と呼ばれてきた由縁かも知れません。
やまわクラブ F6
やまわ陶器店の裏にある「やまわクラブ」の玄関前です。土蔵を利用した焼き物教室のようです。土蔵の大きな扉の周りに失敗した作品などが陳列されています。川越は表通りばかり注目されがちでが、裏通りにも絵になるモチーフは転がっていそうです。